【小ネタ】祝公開30周年。JR SKISKIの元ネタ『私がスキーに連れてって』ってどんな映画?

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【小ネタ】祝・公開30周年。JR SKISKIの元ネタ『私をスキーに連れてって』ってどんな映画?

2017/12/08

スキー・スノボ業界で毎年この時期話題になるのが『JR SKISKI』キャンペーンの広告。
毎年、ブレイク直前の若手女優を起用するのが恒例ですね。
今年はちょっと趣向が変わって、原田知世さん・三上博史さんが起用されました。
87年に公開され、スキーブームに火をつけた映画『私をスキーに連れてって』公開30周年を記念したスペシャルエディションとのこと。

ある世代以上の皆様にとっては懐かしのネタ、若い人にとっては逆に新鮮な80sカルチャー…
なんですけど、元ネタが分からないので目が点になっている若者もいそうなので、僭越ながら背景などをちょっと解説。

『「新幹線を使ったスキーツアー」というジャンルで競合するJRさんの宣伝をするのもいかがなものか』
と上司に怒られそうですが、旬の話題なのでご紹介いたします。

映画のあらすじはこんな感じ。

STORY

文男はスキー用品メーカーで働く平凡なサラリーマンだが、スキーに対する情熱は並外れていて、滑りの腕前も上々。そんな彼に、ゲレンデでスキーを教えたことをきっかけに、OLの優という恋人ができる。やがて文男の会社は2月14日、万座で新ブランドの発表会をすることになるが、そこで披露されるはずのスキーウェアが会場に届かないという非常事態が発生。ウェアを届けようと文男は志賀方面から万座へスキーでの山越えに挑む・・・。

https://www.j-wave.co.jp/topics/1711_ski.htm

当時すでにブームとなりつつあったスキーを小道具にしたオーソドックスな青春恋愛モノ…って感じですね。
これがバブル真っ只中な当時の世相とマッチし大ヒット。社会現象になりました。

志賀高原スキー場万座温泉スキー場など、ROADPLANのツアーでもおなじみの長野のゲレンデも登場。
ホテルだと志賀高原プリンスホテル〈東館〉万座プリンスホテルなどが舞台になっています。

なお、当時はなかったインターネットの普及により、『私をスキーに連れてって ロケ地』などでググれば色々と情報が出てきます。往年のスキーヤーの皆様はご覧になると楽しいかもしれません。

その他、劇中に登場するスキーブランド「SALLOT」のHPが公開されたり、
主題歌を歌った松任谷由実さんは全日本スキー連盟からスノー文化功労賞を贈られるなど、公開30周年を迎えて盛り上がりを見せています。

スキーブーム前夜、87年当時の空気感

昨年、創業40周年を迎えたセレクトショップ大手・BEAMS。
40周年記念事業として、過去40年間のファッション・音楽をはじめとした東京のカルチャー史40年を紐解いた書籍『WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』を出版しています。

WHAT'S NEXT? TOKYO CULTURE STORY

http://www.beams.co.jp/news/171/

豊富なビジュアルや当時の著名人へのインタビューなどがギッシリ詰まって読みごたえのある本ですが、
この中で1987年を象徴するトピックとして『私をスキーに連れてって』が挙げられています。
本書のコラムからも当時の空気感がよく分かるので、以下ちょっと引用。

一体どれだけの私がスキーに連れてってもらったことか

「ビッグコミックスピリッツ」誌上で連載されている「気まぐれコンセプト」や「東京いい店やれる店」などで知られるクリエイターグループ、ホイチョイ・プロダクションズが手がけた三部作映画の第一弾となる「私をスキーに連れてって」が公開された1987年年が90年代前半まで続く、スキーブームのはじまり。

当時はスキーは自家用車で行くのがエライ、という風潮。そのため、金曜日夜の関越自動車道の渋滞も名物で、都内環八の用賀から関越練馬入口までの15キロほどに3時間以上
かかることもしばしば。その先の渋滞はさらにひどく、苗場スキー場へ続く月夜野ICで一台降りると練馬で一台入れるといわれるほどに…
。(中略)決して快適とはいえない状況なのに、「ブーム」になっていたのは、日本中がハイテンションになっていたバブルの最中の、さらなる非日常を求めたバブルマジックだったのか。

WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』より(下線引用者)

渋滞はさておき、当時の楽しげで景気のよさそうな感じはビンビン伝わってきますね。

その他、当時のスキー関連のトレンドをいくつか。
– 映画の影響で「トレイン走行」(大人数で連なってボーゲンで滑る)がブームに。
安比高原スキー場のステッカーを車に貼るのがオシャレとされていました。
– スノーボーダーはゲレンデではまだ少数派。(スノボブームは90年代以降)

いらすとやさんの素材で映画のポスターを再現してみました

ところで冒頭にとくに説明もなくしれっと置いた画像ですが、『私をスキーに連れてって』のポスターをフリー素材サイト「いらすとや」の素材だけで再現してみました。
いらすとやの素材量と汎用性にかかれば、世の中の大概のアートワークをほのぼのテイストで再現できてしまいます。おそるべし…

元ネタはこちらからご覧ください。
※ディティールの再現にところどころ突っ込みどころはありますが、まあご愛嬌ということで…。

以上、『私をスキーに連れてって』と公開当時を振り返ってみました。
10代〜30代くらいの現役で滑っている方には『へぇ〜』というネタも多かったのでは??
そして、しばらくゲレンデから遠のいていた往年のスキーヤーの皆さま、今年の冬は久々にゲレンデに行ってみるのはいかがでしょう?

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