スノボって楽しいのは楽しんだけどもっと自由に遊べるところってないのかな?
それならスノーパークがあるスキー場に行ってみるのがおすすめだよ!
スノーパークって何?もしかしてゲレンデに公園みたいな場所があるの?
そうそう!意外と敷居が高いってことでスノボ初心者の方には知られていないことも多いんだけど、スノーパークは普通に滑る以外の楽しみもいっぱいなんだよね。まずはスノーパークについてまとめてみるから、ぜひ参考にしてみてね!
スノーパークってそもそもどういう場所なの?
スノボと聞けば、スキー場に行ってゲレンデから滑るだけのものだと思っている方も多いかもしれません。しかし、場所によってはスノーパークなるものが設置されているところもあります。一般的にスノーパークとは、制約の多いスキー場とは別途で用意されている公園のような自由な遊び場のことです。有名なのはハーフパイプやウォーターパイプのみが設置されたゲレンデですね。これらは単体で設置しているスキー場も多いのですが、大規模なスノーパークとして多種多様なアイテムが設置されている場所もあります。
原則としてゲレンデではジャンプなどの危険行為が禁止されているのですが、スノーパークでは例外としてジャンプも可能です。それだけではなくバリエーション豊かな技を試すこともできます。ただ滑るだけではなく、フリースタイルで遊びたいという方向けに作られているのがスノーパークなのです。
なお、スノーパークはディガーと呼ばれる方々によって整備されており、安全に遊べるようになっています。ただ、それでもジャンプなどをする機会も多くなるため、個人個人が安全に配慮しなければなりません。そこはプレイする人それぞれが基本ルールをちゃんと守りつつ、楽しく遊ぶことが必要です。
※上記画像のスキー場は「神立スノーリゾート」のスノーパークとなります。
神立スノーリゾートのスキーツアー・スノボツアーを探す【神立スノーリゾート】
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町神立4121-1
URL:https://roadplan.net/skis/kandatsu/
アクセス:関越自動車道 湯沢I.C.から1km
まずは知っておきたい!スノーパークの基本ルール
まずスノーパークで自由に遊ぶ前に、知っておきたい基本ルールというのがあります。スノーパークは普通のスキー場にあるようなゲレンデとは違い、傾斜や角度が急勾配なポイントも多いです。そのため、否が応でもスピードが出てしまいますし、状況によってはスリップしやすくなっています。以下、スノーパークを利用する際に念頭に置いておきたい基本ルールです。
1.ヘルメットやプロテクターを装着する
2.ランディング(着地点)では立ち止まらない
3.アイテムまでのアプローチへの横断はしない
4.常に人の流れを把握する
気を抜いていると大きな事故に繋がるため、各々が怪我をしないよう配慮しなくてはなりません。スノーパークは自由に滑ることができる反面、そういった事態にも自分で気をつけておくことが必要なのです。まずはヘルメットやプロテクターなどを着用することで、身を守るのが基本となります。中には非常にラフな服装で楽しんでいる方もいますが、各地に設置されたアイテムによっては転ぶだけでも危険な場所が多いです。動きやすい服装を選ぶことは大切ですが、カジュアルなものは避けましょう。
また、スノーパークにはアイテムという凹凸が多々設置されているため、常にジャンプしている人たちが行き交っています。そのため、着地点となるランディングでは絶対に立ち止まらないようにしましょう。アイテムの凹凸によって人影が見えないことも多いため、そんな危険地帯で立ち止まっていれば「激突してください」と言っているのと同じです。
その他、アイテムまでのアプローチを横切ってしまう人もいます。これもこれからジャンプしようと思っている方からすれば迷惑でしかありません。衝突して両者が怪我をすることもあるため、事故を防ぐという意味でも横断はしないようにしてください。
何より重要なのは、常にスノーパーク内にいる人の流れを把握することです。常に全体の流れを把握しながら、思う存分楽しんでください。
慣れたら挑戦したい!スノーパークに設置されたアイテム
スノーパークはただ自由に飛んだり跳ねたりするだけではなく、それぞれ設置されたアイテムを使ってこそ楽しみが無限大に広がります。
この記事でもアイテムという言葉を使って説明してきましたが、そもそもアイテムとは何かというと雪や金属などを使って人工的に作られた凹凸のことです。これらアイテムの存在を知らずに、スノボ初心者がいきなりスノーパーク内に飛び込んでしまうと「ここは一体どこなんだ?」状態になってしまいます。
そこで、ここからはスノーパークに設置されているアイテムの中でも、特に代表的なものをご紹介します。これからスノーパークに足を踏み入れるという方は、基本となるアイテムだけでも把握しておきましょう。
1.キッカー
スノーパーク内にあるアイテムの中でも、最も代表的なものとされているのがキッカーと呼ばれるアイテムです。キッカーとは要するにジャンプ台のことを指しており、普通のゲレンデでは体感できない疾走感や爽快感を感じられるアイテムとなっています。
ジャンプするだけでも気持ちいいキッカーは、形状もサイズもバリエーション豊富なため、その場所ごとに違ったスキルを磨くこともできます。単にジャンプするのが好きな方はもちろん、テクニックを極めたいという方は基本のキッカーから制覇しましょう。
2.ウェーブ
ウェーブは文字通り凹凸が波状となったアイテムのことで、通常のゲレンデにはないアップダウンを体感できるのが特徴です。単なるスノボというよりも本物の波に乗っているかのような感覚がクセになります。
単にスノボで重要となる体重移動や速度調整、タイミングやスピードの上下などなど、ウェーブを使ってできる練習もたくさんあります。スノーパークにあるアイテムの中でも練習に最適なので、ウェーブもぜひ使いこなしたいところです。
3.ボックス
ボックスもスノーパークの定番として知られるアイテムで、主に箱型のものを指します。しかし、箱型に限らず滑ることのできる面が広いもの全般をボックスと呼ぶこともあります。その種類はワイドボックスからナローボックス、Tボックスなど多種多様です。
狭いボックスもあるのですが、滑ることのできる面が広いボックスが主流なので、スノボ初心者の方が練習に活用するアイテムとしてもおすすめです。
4.テーブルトップ
テーブルトップは台形状となったアイテムのことで、ジャンプの一種として設置されているものが多いです。飛び出しのリップ部分と平らなテーブル部分が繋がっているのが特徴となっています。これらは小さいものが主流です。
ただ、小さいからと言って侮ってはなりません。きちんと整備されていないと事故を起こすことも多いため、スノボ初心者というよりは中級者や上級者に向けて設置されているアイテムとなります。近年は整備の難しさから、設置しているところは減りつつあります。
5.レール
レールはいわゆる金属で作られた細長いレールのことであり、手すりのような縦長状になっているアイテムです。スノボの中級者や上級者がその上を滑走していく姿を見ることがありますが、簡単そうに見えてとても難しい部類のアイテムとなります。
ただ、アイテムの形状からして、体幹を鍛えることはもちろんバランス感覚を鍛えるのにも役立ちます。乗れるようになれば気持ちいいので、とにかく練習あるのみで挑戦してみましょう。ただ、滑走時に転ぶと危険なので装備は十分に整えてから挑戦してください。
6.ハーフパイプ
ハーフパイプはオリンピックなどでも目にすることが多いため、スノーパークに設置されているアイテムの中でも興味を持つ人が多いです。このアイテムは雪をU字状にくり抜いて作られているのが特徴となります。
まさにパイプを半分にカットしたかのような形状となっており、左右に往復しながら滑るのが特徴です。多くのスキー場ではサイドが5m前後、全長が120m前後のものが主流となっているのですが、そもそも設置しているところが珍しいので見かけた場合は挑戦してみるのもおすすめです。
7.クォーターパイプ
ハーフパイプをさらに半分にカットしたアイテムがクォーターパイプです。ハーフパイプとは違って往復しながら滑ることができないため、1回ずつトリックを決めていくためのものと覚えておきましょう。
8.ヒップ(スパイン)
ヒップは別名スパインとも呼ばれるアイテムで、三角柱や三角錐のような形状をしているのが特徴です。上にジャンプした後に左右どちらかに向かって着地するためのアイテムとなります。状況によってはかなり高くまで飛ぶことができるため、独特の浮遊感を楽しめるのが魅力です。ただ、一見すると簡単そうに見えるヒップ(スパイン)は初心者には難しいです。中級者や上級者に向けて設置されているアイテムなので、うまく進行方向などの軌道をコントロールできるようになったら挑戦してみましょう。
※画像のスキー場は「上越国際スキー場」となります。
上越国際スキー場のスキーツアー・スノボツアーを探す【上越国際スキー場】
住所:新潟県南魚沼市樺野沢112番地1号
URL:https://roadplan.net/skis/jkokusai/
アクセス:関越自動車道 塩沢石打ICから約6km (約7分)
基本中の基本!スノーパークのトリック(グラトリ)
スノボでは技のことを総じてトリックなどと表現されることが多いですが、実はそのトリックにもそれぞれ名称があります。また、その中でも特に平地で行うものをグラトリなどと呼んでいます。もしスノーパークに挑戦するのなら、ただ適当に滑るのではなく、技を磨くのもまた醍醐味だったりします。
まず、スノボのトリックの中でも基本中の基本となるグラトリがオーリーです。オーリーは上半身を使ってボードの先端部分であるノーズを引き上げ、逆にボードの末端部分であるテールを一緒に持ち上げる技を言います。これができればその他のトリックに繋げていくこともでき、応用することも可能です。
また、そんなオーリーに似たノーリーというグラトリもあります。ノーリーはオーリーの動きにとても似ており、ノーズをしならせてテールを上げる技となります。重心をどちらに持っていくかによって違うため、初心者はまずこの2つから練習すると良いかもしれません。
その他にもマニュアルやプレス系、スピン系というグラトリが存在します。これらのトリックはスノボ初心者には難しいため、無理に技を決めようとせず地道に練習していくしかありません。
もちろん、プロのスノーボーダーがやっているようなトリックを決められれば良いのですが、プロは何年何十年と練習した結果できるようになっているだけです。初心者が無理に真似しようとしても怪我をしてしまうだけなので、最初は基本となるオーリーとノーリーに挑戦してみてください。
何よりスノーパークには新人からベテランのプレーヤーが集まっているため、上手な人の動きを参考にするのもありです。そこから交流が広がることもあるので、もし真似したい人がいたら「トリックについて教えていただけませんか?」と話しかけてみるのもウィンタースポーツの醍醐味だったりします。
ぜひ、技を習得してより一層スノーパークを満喫してみてくださいね。
滑るだけじゃない!スノーパークを満喫しよう!
スノボは単にゲレンデを滑るのも醍醐味の1つなのですが、スノーパークであれば文字通り自由に遊ぶことができます。本来ゲレンデではジャンプなどが禁止されているのですが、スノーパークなら自由に飛んだり跳ねたりしてもOKです。
スノーパークが設置されているスキー場は限られているのですが、もし普通のスノボに慣れてしまって「もっと刺激が欲しい」ということなら、スノーパークのあるゲレンデを訪れてみてください。普通に滑るだけではないスノーパークならではの魅力を、ぜひ肌で感じてみてはいかがでしょうか?
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